2月第261回例会のご案内

開催日 08.gif 平成24年2月4日(土)
会場 08.gif  渋谷区千駄ヶ谷区民会館
開場 08.gif 13:00
開会 08.gif 13:30 終了予定16:30
会場整理費 08.gif 500円

※ 午後時間の開催です。

 

演題と発表者

【前半】 水野 達朗 氏  「五輪峠」推敲過程における「これがすなはち阿片」

 【後半】 小埜 裕二 氏  文学のなかの科学―宮沢賢治「グスコーブドリの伝記」―

   ※「発表概要」は、下の「続を読む:」を参照願います。

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水野 達朗 氏  「五輪峠」推敲過程における「これがすなはち阿片」

詩「五輪峠」の推敲過程には、万象は全て「電子」に帰すというところで、「これがすなはち阿片」と記されて消される局面がある。榊昌子氏はこの部分に触れ、「階級闘争」の主題との関わりを示唆した。本発表では更に、当時の論壇における
人間観・階級観の展開と、自然科学的知見の摂取の態様に留意しながら、「電子」をめぐる思索の過程で、賢治が「これがすなはち阿片」と書き付け、また消したことの意味と背景を検討し、第二集・第三集の推敲過程における世界観の変容という問題について考えたい。

(拓殖大学及び京都造形芸術大学非常勤講師。専門は比較文学。)


小埜 裕二 氏  文学のなかの科学―宮沢賢治「グスコーブドリの伝記」―

賢治は「グスコーブドリの伝記」(昭7)のなかで、東北地方の冷害や旱魃から人々を救うために、潮汐発電所を作り、人工雨を降らせ、火山を爆発させる場面を描いている。潮汐発電所は、その30年後にフランスで実用化され、火山を爆発させて空気中に二酸化炭素をふやし冷害を防ごうとする発想は、今日、話題になっている地球温暖化現象を逆手にとったものである。本作を通して、賢治文学における科学の特質について考えてみたい。

(上越教育大学教授。専門は日本近代文学。著書に『童話論 宮沢賢治 純化と浄化』など。)

※小埜 裕二氏の演題中「―」とあるべきところが、文字化けして「?」になっておりましたのを修正しました。失礼しました。(1月28日)

 

Posted by 外山正

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