4月328回例会のご案内

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※ 発表者お二人とも、会場での対面方式の発表になります。リモート配信もあります。会場はいつもとは変わっての渋谷区勤労福祉会館です
。過去に時々使用しています。お間違えの無い様に。

前半 演題と発表者 演題 宮沢賢治と村上鬼城の句 杉浦 静(すぎうら・しずか)氏
 『新校本宮澤賢治全集』の第14巻の「〔毛筆筆写等〕」には、奉書紙に毛筆・ブルーブラックインクで書かれた鬼城句2句が、「〔毛筆筆写等 四〕」として収録されている。この奉書紙の表には、同じく毛筆・ブルーブラックインクで賢治句(疑問あるものがある)が2句書かれている。賢治句の内1句は、「花はみな四方に贈りて菊日和」。この句が作られたのは、昭和7年秋の秋香会への短冊揮毫依頼の際と推定される。従って、奉書紙をはじめとする、文語詩稿に重ね書きされた俳句の習字も、この時のものであると思われる。
 この俳句の習字のうち、かねて賢治句と言われていた「自炊子の烈火にかけし目刺かな」「目刺焼く宿りや雨の花冷に」「風の湖乗り切れば落角の浜」「鳥の眼にあやしきものや落し角」はそれぞれ鬼灯・彩歩・摘星辰・十八公の作で、今井柏浦編『最近新二万句集』からの抜き書きであることが明らかになっている。
 最晩年には、さらに1句村上鬼城の句を抜き書きして、「改変模写」(菅原鬨也)までしている。この晩年の賢治の鬼城への親炙について考えて見たい。
(大妻女子大名誉教授)
※会場における対面方式の発表です。

 
後半 演題と発表者 演題 宮沢賢治におけるジャズの諸相 坪谷 卓浩(つぼや・たかひろ)氏
 本発表は、宮沢賢治のテクストに表象される「ジャズ」について、賢治の生きた同時代の日本におけるジャズの受容の展開を確認したうえで、「春と修羅 第二集」に所収されている詩「岩手軽便鉄道 七月(ジャズ)」ならびに童話「セロ弾きのゴーシュ」を取り上げて、賢治テクストに表象されるジャズの諸相について検証する。同時代のジャズに関する言説を確認すると、新興国アメリカの音楽であるジャズは、西洋のクラシック音楽と比較すると、〈野蛮〉である側面が指摘されていた。同時に、これまでのクラシック音楽にはない「スピード」や雑多な音が響く「騒音」的側面、すなわち〈モダン〉の諸相があることも注目されていた。こうした〈野蛮〉でありながら〈モダン〉であるという両面性は、東北の土着性を秘めながら、西洋的な世界観を彷彿とさせるイーハトーブ世界、すなわち賢治の諸作品と通底する世界観であり得る。宮沢賢治と音楽といえば、従来、西洋のクラシック音楽との関わりを中心に論じられてきたが、賢治テクストにおける「ジャズ」の諸相の検討を通して、クラシック音楽の範疇からはみ出してしまう賢治テクストにおける音楽的な側面の多様性を示したい。
(日本体育大学職員、日本大学非常勤講師)
※会場における対面方式の発表です。
 

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Posted by 外山正

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