7月読書会の記事を投稿しました。今回は、会場がいつもの千駄ヶ谷区民会館と異なりますので、ご注意ください。(6月16日)
8月第294回例会のご案内
| 開催日 |
開場 |
| 会場 |
開会 |
| 会場整理費 |
※ 夜時間の開催です。
[box title=”発表者と演題” color=”#a9a9a9″](前半)
栗原 文子(くりはらあやこ)氏
「賢治、後半生の友・藤原嘉藤治の日記と所蔵SPレコード56枚」
賢治と同い年の藤原嘉藤治(1896‐1977)は、『セロ弾きのゴーシュ』の主人公とつながりをもつ人物とされ、モデルであるとさえいわれることがある賢治、後半生の友である。
藤原嘉藤治が書いた詩、『或る日の「宮澤賢治」』(ペンネームは藤原草郎)は、1933年(賢治没年)、10月6日発刊の岩手日報夕刊・学芸欄に追悼掲載された。
その藤原嘉藤治の親友、菊池武雄(1894‐1974)は、大正13年に発行された『注文の多い料理店』の表紙画および挿絵を描いている。そもそも、藤原嘉藤治と菊池武雄は、大正9年頃に藤原嘉藤治が勤務した盛岡城南尋常小学校において、同僚同士である。菊池武雄は図画を教えていた。
さて、藤原嘉藤治が遺した日記(大正6年12月~大正7年3月)には、菊池武雄の名が記されている箇所が数か所あり、その内容から、二人が大正6年当時、すでに強い信頼関係で結ばれた友人同士であったことが伺えるのである。
詩、童話を書く賢治、音楽教師であり、賢治とセロを一緒に練習した藤原嘉藤治、そしてもう一人、美術センスの持ち主で、最後まで賢治の友でありえた菊池武雄もまた、賢治、後半生の友といえるのかも知れない。
藤原嘉藤治の書斎に遺されていた日記とSPレコード56枚を軸に、この三人が共有した世界への接近を試みる。
(会員)
(後半)
大角 修(おおかどおさむ)氏
銀河鉄道の夜と宮沢賢治の〈あの世〉
銀河鉄道は死んだ者たちを乗せて南へ南へ走っていき、急な斜面を下ると、二度と戻ってこない。ジョバンニと一緒にいたカムパネルラも、いつの間にかいなくなり、ついに戻ってこなかった。カムパネルラは、どこへ行ったのだろう?
妹のトシも「みんなが死ぬとなづける/そのやりかたを通つて行き/それからさきどこへ行つたかわからない」(詩「青森挽歌」)
死んだ先のことは、もちろん誰にもわからない。ところが、賢治の作品には〈あの世〉のことがさまざまに書かれている。なかには、恋人と一緒に死んだのに他の女に気を移す浮気な男の話(文語詩未定稿「黄泉路」)もある。8月例会は旧盆の時期なので、賢治の〈あの世〉の物語をとりまとめ、納涼の一席としたい。
(役員)[/box]
7月短歌読書会
7月読書会の記事を投稿しました。今回は、会場がいつもの千駄ヶ谷区民会館と異なりますので、ご注意ください。(6月16日)
6月第293回例会のご案内
| 開催日 |
開場 |
| 会場 |
開会 |
| 会場整理費 |
※ 夜時間の開催です。
[box title=”発表者と演題” color=”#a9a9a9″](前半)
宮澤 明裕(みやざわあきひろ)氏
宮沢賢治記念館について
宮沢賢治記念館は昭和57年に賢治の命日である9月21日に開館しました。そこから30年以上が経過し、展示施設の老朽化への対応と、現在まで積み上げられてきた研究成果の反映を行わなければならないことから、平成26年12月から約5カ月間を休館とし、監修者の皆様の指導のもと、開館後初となる展示室の全面改修が行われました。
平成27年4月25日、無事にリニューアルオープンを迎え、現在は開館から数えて720万人のお客様にご来館いただいております。
当館にいらっしゃるお客様は、宮沢賢治が好きな方はもちろんですが、賢治のことを知らない方が殆どです。ですから色々な人に親しんでいただけるような場、これから賢治世界に接する上で良いきっかけとなる場を目指していくことが大切で、そのためには実際に使用していた愛用品や直筆の資料をみていただくことが一番良い方法であると思います。
しかし、それは簡単なようで難しい点でもあります。今後、宮沢賢治記念館が行わなければならないこと、これからの更なる30年間をどのように歩んでいくべきかをお話しできればと思います。
(宮沢賢治記念館 学芸員)※プロジェクターの使用有り。
(後半)
大塚 常樹(おおつかつねき)氏
宮澤賢治の言語戦略2-語りの戦略とオノマトペ戦略
2014年6月に発表した宮澤賢治の言語戦略1の続編で、今回は「語りの戦略」と「オノマトペ戦略」を考える。
「語り」とは情報のコントロール機能のことであり、それは物語内容を誰にいつどのように伝えるかであり、また読者をある目的地に連れ出すためにいかに効率よく誘導するか、という戦略である。賢治のテクストは基本的に宗教テクストであるから異化(日常的固定的な思考から別の新しい思考・思想に移動させること)を狙ったものであり、動植物が主人公の寓意的なテクストも多く、また非日常的な話題や存在も多く登場するから語りは重要な戦略である。物語内・外、介入度、信頼度、枠小説、焦点化、リアリティ(外延)などが持たらす効果や意義、そこから抽出される戦略を考察する。次に賢治に特徴的なオノマトペ、特に濁音を使ったオノマトペがもたらす効果と、その戦略を考えてみたい。
(お茶の水女子大学基幹研究院教授、専門は日本近現代詩、文学理論。著書に『宮沢賢治 心象の宇宙論』『宮沢賢治 心象の記号論』など。会員)[/box]
5月短歌読書会
7月読書会の記事を投稿しました。今回は、会場がいつもの千駄ヶ谷区民会館と異なりますので、ご注意ください。(6月16日)
