6月318回例会のご案内

「ホームページの障害発生に伴う対応など」については、下部に移動しました。

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※ 午後時間の開催です。
※ 前半はリモートによる配信、総会は氷川区民会館での対面方式、後半は氷川区民会館での対面方式で行います。いずれもリモートの配信があります。また開場でも配信の映写の用意をします。

前半 演題と発表者 これからも宮澤賢治は読まれ続けるのか―高等教育と宮澤賢治 大塚常樹(おおつか・つねき)氏
 活字離れが言われて久しい。宮澤賢治学会も会員数の減少と若い会員が極端に少ない危機的状況にある。宮澤賢治は小中高の教育現場で定番教材として扱われてきたし、大学の卒業論文も賢治を取り上げる学生が多かった。教科書に関しては、新学習指導要領によって論理思考力が重視されることとなり、高等学校教科書は令和4年度以降、「国語総合」「現代文」が廃止され、近代文学は古典文学と統合された「言語文化」と「文学国語」(令和5年度から)となる。各社の新教科書を見ると小説や文学的な評論・随筆に力点が置かれ、詩や童話が減り、令和7年度には近現代文学に触れる機会が減った生徒達が大学に入ってくる。幸い「永訣の朝」だけは「文学国語」の定番教材として各社の教科書に残った。私は某社の編集委員を務めているので現状について報告したい。また私は宮澤賢治学会の編集委員として四年間若手の会員発掘に取り組み、昨年度に大学生対象の論文指導講座「宮沢賢治で卒論・修論書いてみる?」の開催に至り、23名の参加者がいた。この講座の目的と中身、成果についても報告したい。宮澤賢治は誰でも読んだことがある作家という状況が今後も続くのだろうか、危機感を共有しておきたい。
(お茶の水女子大学名誉教授) リモートの発表です。

※ 総 会 氷川区民会館で行います。
 
後半 演題と発表者 「宮沢賢治と現代俳句」 佐藤栄二(さとう・えいじ)氏
  賢治は、詩や童話、短歌、文語詩の優れた作品を数多く遺した一方で、俳句は、詩の下書き稿などの裏に書くなどした、三十句にすぎない。
 小沢俊郎「賢治の句について」(「四次元」一四号、一九五〇・一二)は、最も初期の賢治俳句論。短歌や詩において豊かな独創性を有した賢治とは全くちがった、俳句形式(五七五)に安住し、死を予感した病床での慰めとして遊ばれた俳句だったのでは、とする。
 研究書としては、菅原鬨也『宮沢賢治―その人と俳句』と石 寒太『宮沢賢治の全俳句』がある。二書とも、その賢治らしさを感じ取れる句もあると評価するものの、独立した俳句作品としては、見るべきものが少ないとする。
 その一方で、近年、賢治らしさを生かした現代俳句作品はかなりの数に上る。私の句集『羅須地人』『わが海図・賢治』にも、その点から注目される句が多い。
 そこで、今回の発表では、賢治の俳句は数例を紹介するに留め、現代の俳人による、賢治作品とその時空への理解や憧れに根を張った俳句を紹介し、その背景などを含めて鑑賞することとしたい。
(宮沢賢治研究会顧問、岳俳句会同人会長) 氷川区民会館での対面での発表となります。
 ※いずれもリモート(Zoom使用)で、参加可能です。

お申し込みについて

  1. web「例会」申込みフォームよりお申込みいただいた方に招待状を送付します。参加のご意思とお名前とメールアドレスをお知らせください。
  2. 過去にお申し込みをいただいている方はそのまま有効です。再度のお申し込みは不要です。
  3. web「例会」と、web「読書会」はそれぞれ分けて扱いますので、各々お申し込みください。
  4. 参加を取りやめる場合はご連絡をください。
  5. 会員でない場合はどうしたら良いか。「会員ではないけれど……」説明のページを用意しました(2022/1/25加筆)。

例会についての説明(再掲・一部修正)

  1. コロナ禍のもと、2021年2月からweb「例会」及びweb「読書会」としてリモート形式の例会等を開催して参りました。いわゆる第六波も徐々に感染者の数を減じてはおりますが、五波よりも減り方のスピードは遅いです。現在会場での対面形式の例会の予定はありません。前々回1月の読書会は、感染の間を縫い、対面とwebの複合の形式を試行しましたが、3月はwebに戻ってしまいました。
  2. 本web「例会」は会員限定です。会員は、所定の会費を納めている必要があります。メールアドレスに関連付ける事務作業が必要なため、例会前々日を締め切り日とします。メーリングリストを作成しBCCでお知らせします。
  3. システムはZoom会議をベースとします。発表者は原則一名です。質疑応答を行います。
  4. 参加者には回線の金銭的負担が発生します。特にWiFi(自宅等で使用する専用のネット回線)以外の電話回線やスマホなどの場合、予想外の金額になる可能性もありますのでご注意ください。
  5. 本web「例会」を原因とした損害が生じても会は責任を負いません。
  6. 個人情報は、今までどおり、本会の運営目的以外には使用しません。
  7. web懇親会(雑談の時間、特に顔出しを求めず。アルコールOK。)を開催します。時間にして一時間ほどです。今までに「招待状が届かない。」と言った障害情報が寄せられることがありました。お申し込みについては必ず返事をする様にしています。招待状は例会資料などと併せ、前々日の24時(日本時間)までに送付することとしています。もし、招待状が届いていない様な状況であれば、例会等の開催時まで、再度、申込みフォームを利用してご連絡を下さい。招待状が届かない原因としては、事務局のミス、メールアドレスの不完全、迷惑メールに選別されていた、何らかの通信障害などがありました。
  8. 例会終了後、web懇親会(雑談の時間、アルコールOK)を予定しています。時間にして1時間ほどです。任意参加で、途中参加・途中退出もOKです。いわゆる「顔出し」不要です。

それではよろしくお願い申し上げます。

ご案内「ホームページの障害発生に伴う対応など」(重要)
 一か月前くらいから本ホームページに障害が発生し、対応を検討しましたが、根本的な入れ替えなどが必要と判断しました。現在作業中のためリンク切れなどが多くあります。ご迷惑をおかけします。(補足説明・修正状況)

Posted by 外山正

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